「甘いものが好き」は、砂糖依存症かもしれません。

実は危険な「甘いもの」

「甘いもの」は大人も子供も好む人が多いですよね。いわゆる,「甘党」の人たち。1日1度は甘いものが食べたくなったり、女子会や友達とのお茶うけに、頻繁に「甘いもの」を食べるという人も多いと思います。実はこれが「砂糖依存症」の症状のひとつとおもわれることがあって、知らず知らずのうちに砂糖を摂り過ぎてしまって、止められなくなっているという、病気の「症状」なのかもしれません。 虫歯の原因以外にも、砂糖を摂り過ぎたらどうなるのかということを広く知っていただきたいです。

どうして「砂糖依存症」になるのでしょうか?この現象自体は危険なものではありません。しかし、

人に癒しを与えるドラッグのような性質を砂糖は持っています。

身体が疲れたときやストレスを感じる度に甘いものを食べて癒しを得るようになるとこの快感がクセになり、やがて中毒のように『砂糖を摂ること=幸せな気持ちになる』と無意識に脳にインプットされてしまいます。快感を得るために砂糖を摂る、この悪のスパイラルに陥るのが「砂糖依存症」です。

砂糖は清涼飲料水やパン、スープなどの加工品、調味料にも多く含まれ、日常的に食卓にあがり、またはおやつとして摂取されています。

普段甘いお菓子を食べない人でも知らず知らずのうちに砂糖を大量摂取し、砂糖依存症になる可能性があって、 甘いものはほとんど食べない思っている人ほど実は要注意です。

まちの歯科医院でも、明らかにむし歯の治療あとが多く,銀歯やかぶせものが入っていて、砂糖の過剰摂取の症状が出ていても、ご自身が甘いものをとっているという自覚が無い方や、むし歯を防ぐためには、砂糖の摂取を制限する必要があることをご存じない方が結構な人数いらっしゃいます。

実は、さまざまな食品に代用甘味料が使われています

食品に甘味を添加するために使用される果糖ぶどう糖液糖はトウモロコシを原料とした甘味料のことで、原料が天然なものなので安全のように思えますが、近年、その原料となっているトウモロコシが遺伝子組み換え作物であることもあるようで、そのことから懸念される病気として生活習慣病、ガン、腫瘍、アレルギー、不妊症などが挙げられるという見解もあります。この甘味料は低温でより甘さを感じやすいことから、清涼飲料水やドレッシング、焼肉のタレ、乳酸菌飲料、ヨーグルトなどで幅広く使われています。 また、飲料からの糖の摂取特に気をつけてほしいと思います。

砂糖を摂りすぎるとどうなる?

糖質の消化の際に必要なのがビタミンやカルシウムなどの栄養素です。甘いものをたくさん食べるということは、体内でそれだけの糖分を消化するためにビタミンやカルシウムも大量に必要になってきます。

糖分を多量に摂取すると血糖値の急激な上昇が起こってしまうため、身体は血糖値を下げようとインスリンというホルモンを過剰に分泌してしまい、低血糖になってしまうことがあります。 低血糖になるとめまいや急激な眠気、神経過敏などが起き、再び血糖値を上げようとすると攻撃のホルモンと呼ばれているアドレナリンにより、強い食いしばりや歯ぎしりが起きるともいわれています。

一見,歯科には関係ないように思われがちですが、せっかく摂ったビタミンやカルシウムが、ほとんど砂糖の消化に使われてしまい、歯ぐきや骨など本来必要な場所に不足してしまい、歯肉の腫れや出血など様々な症状を起こしやすくなると言われています。実際,診療しているときにお口の中を診てみると,砂糖の過剰摂取が疑われる方は、歯ぐきが通常より赤みがあり、出血もしやすい状態になっています。歯や歯ぐきを弱くしてしまうのですね。

また、むし歯の多発傾向があったり、むし歯と歯周病がなかなか改善しない患者さんは、いわゆる「甘党」の方が多く、お口の粘膜の「炎症のサイン」である、歯ぐきの赤みがなかなか改善しないことがあります。

知らないうちに砂糖依存症になっているかもしれない!という方、実は多くいらっしゃいます。体に良いと思って摂取していたのに、実は、砂糖の依存や過剰摂取になっていたということもあります。これは、自分では気づかないことがほとんどですので、まずは、日常の食生活の中の砂糖の摂取量を意識し,改善(減少)させていくことが、むし歯予防だけでなく、全身の健康維持にもとても重要と言われてます。

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