筑後市 歯石取り
「歯石」とはいったい何なのかご存じでしょうか?
歯の周りにむし歯菌や歯周病菌が集まり、ねばねばとした塊を作ります。爪楊枝で歯と歯の間をほじくると白っぽいねばっこい塊が取れてくるのを見たことがある方は多いのでは無いでしょうか。それを日本語では「歯垢」といいます。
英語では「プラーク」と言われますが、最近ではCMなどでも「プラークコントロール」という言葉が頻繁に聞かれるようになりましたので、ご存じの方も多いのではないでしょうか。
この「プラーク」。
実は、お口の健康だけでなく、全身の健康にとって非常に危険な、単なる「食べカス」ではなく、
たくさんのばい菌やカビなどが集まった塊=プラーク=歯周病の主な原因
であるのをご存じでしょうか?
そのプラークに唾液のカルシウムなどがくっついてきて、歯の周りに固い石状になって、付くのが歯石です。
食べカスが固まると歯石になると思っている人もいらっしゃるようですが、そうではなく、
細菌の塊が石灰化したもの(硬くなったもの)つまり、「巨大で頑丈な細菌のマンション」が歯石です。
歯磨きをしっかり行なうと、歯石の元となる歯垢(プラーク)が毎日確実に取り除かれるので、歯石が出来にくくなりまが,
放置しておくと、その歯石の中に細菌が多く含まれた、より毒性の強い歯石が歯茎の中の方についてくる場合があり、それが歯周病の進行を早めることになります。
また、最近の知見では、歯周病菌など、ある種のお口の細菌が、心筋梗塞や糖尿病,脳卒中など、全身の健康や命までも脅かす原因のひとつになっていることがわかってきました。
歯石は歯ブラシで取れるものではない。
歯石は石のように硬くなっていますので、歯ブラシだけ簡単に落とすことはできませんから、歯の健康維持のためにも、また、全身の健康管理のためにも定期的に歯石取りをするために歯医者に行くことは、歯周病の予防や進行を抑えるためにとても大切なことです。
たかが歯石。されど歯石。なのです。
最近、まちの歯科医院では、むし歯だけではなく、歯周病の治療と予防管理のために定期的に受診される方が増えています。
それほど「歯周病」の管理のために定期的な歯石取りが大切なことが一般の皆さんに知られるようになってきたのかもしれません.
少し痛いこともあるが、歯を削る処置ではありません。
歯石は手で操作する「スケーラー」という器具や「超音波スケーラー」という器械を使って取るために、振動や「ガリガリ」といった削られるような感触があるので、頻繁に行なうと歯が削れると心配される方もいらっしゃいます。
ですが、超音波タイプの歯石取り機は、振動が強く感じることがあっても、先端チップの超音波振動で石灰化して硬くなっている歯石だけを壊してバラバラにするので、一般的には歯に直接当てていても歯が削れる程ではありません。
また、歯石は歯ぐきや歯の根っこの比較的感覚が敏感なところに付いているものなので、歯石取りをしている時に一瞬ピリッとしたり、歯がしみるような感覚がある場合がありますが、歯は削れないようになっています。
現在まちの歯科医院で使用している超音波装置は,非常に安全性が高いのでどうぞご安心ください。
注意しなければならないのは、歯石が少しずつ長期間かかって大量に歯の周囲を取り囲むように付着した場合で、そうなると、感覚的に歯石を含めた全てが自分の歯だと思いこんでしまうことがあり、一度に歯石だけを綺麗に取り除くと、急に歯が小さく感じられ、歯と歯の間の歯石がなくなり、空いてしまうこともあるため、歯が削れたという誤解をすることがありますが、そういうことはありません。
歯石を放置するのは危険
歯と歯の間に貯まって、歯肉を徐々に押し下げるように大きくなっていく歯石は、そもそも細菌の塊ですので、歯と歯の間が空いてしまってもしっかりと除去しなければ、健康を守ることができないとご理解いただきたいと思います。
歯石取りは虫歯予防というより、歯周病予防や口の中の環境を整えるために出来るだけ定期的に行うと考えられたら良いと思います。まちの歯科医院では、最低、2〜3か月に1度の検診とプロフェッショナルクリーニングを受けていただく事をお勧めしています。その際は、治療後の経過を慎重に見極め、丁寧にメインテナンスすることにしています。
歯医者に通う理由を「健康を守るため」に決めていただくだけで、あなたのお口の中は長く健康な状態を保つことができて、いつまでも自分の歯でおいしく食べられることになっていくのです。
ぜひ、今日からお口の健康を通して、全身の健康維持につなげていっていただきたいと願っています。
筑後市で歯石取り
そして,歯石を取った後は,丁寧なセルフケアで,長く良い状態を保ちましょう.