インプラントの歯周病「インプラント周囲炎」を予防しましょう!

インプラント周囲炎を正しく理解して正しく予防!

インプラントは、そもそも異物を顎の骨に入れ込んで癒着させて固定式の歯として用いる方法ですが、上手く用いれば、入れ歯やブリッジに比べて、周囲の歯に対する負担を軽減し、長期間快適に使用できる可能性のある治療法です。ところが、過剰なかみ合わせの力が長期間にわたって加わったり、強い食いしばりがあると、破損することがあります。

また、日々のお手入れを怠ったり、歯科医院でのメインテナンスをキチンと行わないで感染を起こしてしまうと、ある病気が原因でインプラントの寿命が短くなってしまうことがあります。その感染が起こしてしまう、インプラントの病気を「インプラント周囲炎」といいます。そこで今回は、インプラントの敵「インプラント周囲炎」についてご紹介し、正しく予防する方法をお伝えします。インプラントを使用されている方や検討されている方は、ぜひご確認ください.

▼インプラント周囲炎とはこんな病気です。

簡単に言うと、インプラント周囲炎はインプラントの歯周病です。インプラント周辺の組織が歯周病菌に感染し、歯ぐきの炎症やあごの骨の吸収など起こし、インプラントを支えられなくなってしまうのです。インプラントは自分の歯に比べ、炎症への抵抗力が低いため、細菌に感染すると急速に進行してしまうので充分な注意が必要です。

▼原因&予防法

○歯磨きが不十分でお口の中で歯周病菌が増殖!・・・ご自身で歯ブラシだけでなくフロスなども使用してセルフケアを十分に行います。担当の歯科衛生士に正しいセルフケアの方法を教えてもらって、確実に毎日怠りなく行ってください。インプラントだけではなく、残っている自分の歯の寿命も延ばすことができます。歯は消耗するものです。大事に使えばそれだけ長持ちして、毎日美味しく食べることができます。また、マメに歯科医院でのメインテナンスも必ず受けてください。放置してしまうのは、せっかく費用と労力をかけて入れたインプラントを使い捨てにするようなものです。ぜひ、1〜3か月ごとの定期的なメンテナンスも忘れずにお受けください。

○糖尿病にかかっている・・・糖尿病の患者様はインプラント周囲炎になりやすいため、インプラントの周囲を清潔に保つとともに、糖尿病をうまくコントロールすることも必要です。

○喫煙習慣・・・タバコを吸うと歯ぐきなどの組織が貧血状態になり免疫力が低下してインプラント周囲炎のリスクが上昇。禁煙がインプラントの寿命を伸ばす近道です。

せっかく入れたインプラントの寿命を確実に縮める「インプラント周囲炎」は、正しく行動することで、予防することができます。正しい知識とインプラントを長持ちさせていきましょう!

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