おやつを食べてむし歯にならない方法あるの?

おやつと言えば甘いもの?

むし歯を予防するためには,「甘いもの」特にお砂糖を含むお菓子や清涼飲料水は,できるだけ口にするのを避けていく必要があります.シュガーコントロール(お砂糖の摂取制限)は,むし歯予防の基本中の基本です.

しかし,そのためだけにケーキやスナック菓子を一切禁止するのは,事実上,不可能かもしれませんね.では,どのように対策をとれば良いのでしょうか.

おやつに含まれる糖分が虫歯菌のエサ(エネルギー源)となり歯を溶かすまでに至る過程を食い止めることができれば、防ぐ事ができるはずです。 

ではどんなことをすればむし歯にならないのでしょうか?

むし歯の原因菌であるミュータンス菌は,お口の中に大好物の糖分が入ってきた時点で,それをエサとして吸収しはじめ,活発に活動してその老廃物として酸を生産します.その酸によって歯が溶かされてしまうのが,むし歯の発生するメカニズムです.

また,歯の表面に細菌の塊である「プラーク」が形成され,しっかりと付着します.酸を高濃度に蓄えた状態でプラークが歯に長期間付着し続けると歯が溶かされてしまいます.

甘いものを食べても,お口の中で原因菌が活発に活動できないような環境にすることができれば,虫歯を予防することができると考えられます.

そのためには3つのポイントがあります

その1 歯の表面が酸にさらされる時間をできるだけ短くするように,丁寧にプラークコントロールを行うことです.

毎食後にできなくても,夜寝る前には歯みがきを入念にすることを意識しましょう.もちろん,歯と歯の間のお掃除にフロスを用いたり,フッ素入りの歯みがきペーストを使うのもとても大切なことです. 菌の活動は、唾液の分泌が少なくなる就寝中に活発化するため,寝る前にしっかり歯磨きすることが予防に繋がります。 では,次に食事の習慣も見直してみましょう.

その2 おやつの時間は時間・回数を決めましょう.

特に小さいお子さんはおやつの回数も多くなってしまいがちです.食事と食事の時間が近いと、唾液による修復機能である「再石灰化作用」がうまく働かないため,むし歯になりやすくなってしまいます.ダラダラ喰いは絶対に避け,おやつの時間は決まった時間に決まった時間内で済ませるようにしましょう.また,おやつ=甘いものと決めてかからない事も重要です.最近では,ネット上にむし歯の原因になりにくいおやつの工夫の具体例も数多くアップされていますので,ぜひ,検索してみてください.「むし歯の原因にならないおやつ」などでググってみてくださいね.

その3 唾液の分泌を促すこと

甘いものを食べてむし歯菌が活動をし始めるとき,唾液の持つ「自浄作用」でお口の中を洗い流すためには唾液が多い方が有利です.また,もしも歯面を溶かし始めたとしても、初期段階であれば唾液による「再石灰化」で修復してくれます.唾液をたくさん出すことがむし歯予防につながるので,食後にシュガーレスガムを噛んだり,唾液が出る部分(唾液腺)を頬っぺた側から押してマッサージするのも効果があります.

以上,参考にしてみてくださいね.

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