インプラントを長持ちさせましょう!

歯を失ったときの治療方法

歯を失って欠損した部分ができてしまった場合、放置してしまうとかみ合わせの不具合が起きたり、場合によっては全身的な不調の原因になってしまったりするため、「ブリッジ」「部分入れ歯」「インプラント」などの補綴物(歯の無くなった部分を補うもの)を装着して形と機能を回復させる必要が出てきます。

歯のインプラント治療

インプラント治療は、手術を必要とする治療ですが、他の治療法に比べて長持ちする治療法であることが知られています。しかし、そんなインプラントも家庭と歯科医院で定期的に適切なメンテナンスを行って、インプラントを生かした健康な生活習慣を身につけ、長期に維持していかないとそのメリットを最大限に享受することはできません。

では、具体的にどんなことに気をつけて使用していけば良いのでしょうか?今回はそのポイントについて簡単に解説したいと思います。

 

インプラントを長持ちさせるためのヒケツ

1.メンテナンス、ケアを必ずしっかり行う

ご自宅で行うセルフケアと、歯科医院で行う定期的なチェックやクリーニングを徹底します。

セルフケアの方法は個人差があるため、一概にこの方法を行えば良いというものでもないので、担当の歯科医師や歯科衛生士と協力してご自身にとってベストなケア方法を作り上げることが重要です。抗菌性のある洗口剤や歯みがきペーストも効果がありますので、適切な使用方法で利用されることをお勧めします。

また、歯科医院で必ず定期的なメインテナンスを受けてください。

歯科衛生士が専門的なクリーニングであるPMTC(professional mechanical tooth cleaning)を行うことで、セルフケアの難しい部位やどうしても磨き残してしまう細菌の塊であるプラークを残さず除去してもらいましょう。お口全体の健康維持にも非常に役立ちますし、インプラントを入れた後には必ず定期的にメインテナンスを受けましょう。そうすることで、インプラントの「長持ちする」という長所を最大限に引き出すことができます。

2.インプラント周囲炎に気をつける

メインテナンスをしっかりと行わないで放置すると、インプラント周辺の組織が歯周病菌に感染してしまい、歯周病と同じように周囲の骨にダメージを受けて歯周ポケットができます。炎症が進むと歯ぐきの腫れや出血が起きたり、悪化してしまうとインプラントの周りの骨が溶けてインプラントが脱落してしまうこともあります。そんなインプラント周囲炎を予防するには、お口の中を清潔に保つことはもちろんですが、禁煙することもお勧めします。タバコに含まれる有害物質は歯ぐきの血行を悪くしインプラント周囲炎のリスクを高めてしまいます。

3.何でもしっかり咀嚼しながら食事をする

インプラントをしっかり支えるためには、あごの骨と周囲の組織,そして全身の健康管理がとても重要です。インプラントをしっかり支えることで、全身の健康も支えられていると言って良いかもしれません.毎日の食事でカルシウムやミネラルだけでなく、タンパク質、ビタミンをバランス良く摂取しましょう。

 

インプラントは正しく使用することで、長くお口の中で機能します。そのメリットを最大限に活かすためには、術後のメンテナンスや生活習慣がとても重要なのです。

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