あなたはご存じですか?日本には「歯科口腔保健法」があります.

これからの損をしない歯科のかかり方

院長歯科口腔保健法は、「全身が健康で質の高い生活を送るためには、お口の健康の維持と予防が基礎的で重要なことを法律として」定めたものです。

国が、はじめて「むし歯と歯周病」を予防できる病気」だと法律で示しました。そして、「歯科の病気の予防」を推し進めることで国民が健康な人生を送れるようにしていくことを宣言したものでもあります。

さらに、この国の法律で、「国民が、日常生活で歯科疾患の予防に向けて取り組むことがお口の健康を守るためにきわめて有効である」と定めたのです。

みなさん、いよいよ「自分のからだ(歯)は、自分で守るしかない」と覚悟するときが来ました。

このことは、今、いったい何を意味しているのか?さらに、考えてみました。

今までの歯科は、ほとんどの人にとって「歯が痛みだしたり、歯ぐきがはれたり、欠けたり、外れたり」という「何か問題があってから行くところ」でした。

そのような、今までの日本の歯科医療についての考え方や取り組み方に問題がひそんでいると私たちは考えています。

昔の日本人のお口の状態

昔、日本人には「むし歯の洪水」と言われるほど、お口の状態が良くない時期がありました。 その頃から今までの歯科治療には、ほかの全身の病気と同じように、「原因はともかく、まずは早期発見・早期治療」という考え方が根強くあって、

「進行するかもしれないから、念のために(これ以上悪くならないように。。。ということで)削って詰めて。抜いて、入れて」

という修復治療を繰り返してきた歴史があります。
そうしなければ、初期のムシ歯は、必ず進行してしまうと思われていたからでもありますが、そのころには、たくさんの患者に対して、歯科医院が少なかったため、なかなか治療が進まないということがありました。

歯周病は治らない病気?

また、歯周病は、「治らない病気」という認識が広まっていて、「歯を支える土台の治療」としての歯周病の治療は、おざなりにされがちでした。そのため、歯それ自体はもっているのに、歯を支える骨がだめになってしまって、歯を抜くことも、非常に多かったそうです。

歯科の医療保険は、その「お口の問題」に対応するために、より歯科医療を受けやすくして、治療せずに放置されたためにさらにひどいムシ歯になったり、歯を抜かなければならなくなることを避けるためのものでした。

また、「早期発見、早期治療」というスローガンの下、

何よりも先に行うべきであるはずの原因除去は考えないか、後回しにした上でなのですが。。。

早い段階での修復治療を勧めていくことで、なんとかお口の健康を守ろうとしたものでもあったと思います。さらに、進行予防のひとつの考え方としても、修復を急いでいたことがあったのではないか?と推測しています。

それについては、ある程度の効果があったことを否定するつもりはありません。

歯周病は治らない病気?

国民の口腔の健康を守るために

でも、今では、たくさんの歯科医院ができ、長期間待たされることなくいつでも治療に取りかかれるようになりました。それにもかかわらず、上にお示しした「歯科口腔保健法」の中には、国民の口腔の健康を守るためには、予防とともに、「早期発見・早期治療」と書いてあります。はたして本当にそうなのでしょうか?

今からもずっと早期発見・早期治療なのでしょうか?

何かがちがうのではないでしょうか?

また、その根底には、日本の医療保険が、「疾病保険」であるということもあると思います。

つまり、「病気を治療することに対しての保険」なので、歯医者は、削って、つめて、抜いて、入れてという具合に、治療をしないと診療報酬が得られないという社会構造も関係しているのではないかと私たちは考えているのです。

ここで、「歯が痛みだしたり、歯ぐきがはれたり、欠けたり、外れたり」などという、「何か自分でわかる問題が起こってから、修復治療のために行くところ」という考え方を変えずに、旧態依然とした歯科のかかり方を今後も続けると、どんなことが起こってしまうのかを考えてみます。

歯が悪くなった本当の原因をつきとめる

「何かあってから」しか、お口のチェックを受けないので、悪くなったところも手遅れになりがちだし、「早期発見・早期治療」と思ってしまいます。だから、果たして進行するのかどうかもわからないのに、経過を時間をかけてしっかり経過をみることなく、また、

歯が悪くなった本当の原因を除去する前に、「歯をけずる修復治療」を優先して、治療を早く終わらせようという傾向になってしまうと思われます。

でも、原因を除去できたわけではないので、しばらくすると、また、別のところがむし歯になったりして、治療が必要になることが考えられます。どうでしょうか?皆さんもぜひ一度、考えてみて下さい。

その 原因を除去せずに、修復する治療を繰り返した結果 は、いかがでしょうか?

予防的に、より早くに治療を繰り返したおかげで、お口の中に、

年々、銀歯やプラスチックの詰め物が増えていくのではないでしょうか?

現在も、子どもの頃から、イヤイヤながらもまじめに歯科に「治療のために」通ってきた人ほど、その傾向が強くあります。
もちろん、歯医者も、よかれと思ってすることなのですが、 なんと、実は

「早期発見・早期治療」を繰り返した歯ほど、数年おきに問題が起き、

銀歯の脱落、むし歯の再発、さらには痛み出して神経を取られ、挙げ句の果てには、治療したにもかかわらず、数年後には抜かれてしまい、早くなくなってしまうという非常に残念な事実があることをみなさんはご存知でしょうか?

早く治療をして、しかも治療をくりかえした歯ほど、早くなくなってしまうのです。

私は、20年以上歯科医師をしてきました。ある時ふと、気づいたことがあります。

それは、 「削ったり、かぶせたり、治療をしていない歯ほど残っている。または、ごく初期の変化であれば、むし歯が治ってしまっている。」ということです。

でも、実は、これは長く歯科医師をしているほど、みんな、しばしば経験することだったのです。

筑後市のまちの歯科・小児歯科では、このようなムシ歯の特性に着目し、「削って詰めるという修復」を急がず「歯を可能な限り削らないように」「歯をできるだけ抜かないように」して、

歯が悪くなる原因を継続して取り除くための「予防中心の」診療体制にしています。

それは、これからの歯科は、病気を予防するために行くところと、一刻も早く決めていただき、行動していただきたいと願っているからです。まちの歯科では、そのための体制をととのえて皆さんをお待ちしています。
歯は、痛くないからとほおっておいても治ることはありません。自然と穴がふさがることもありません。

また、歯周病も、専門的な治療を行わなければ、薬用歯磨きを使って磨いても、治ることは絶対にありません。

お口の健康を守るための予防は、みんなで協力すれば、難しいことではありません。実践するのか、しないのか、それだけなのです。行動あるのみです!

また、悪くなる前に、悪くならないように対策をとるのが、お金を節約して、ストレスを感じなくて良い歯科のかかり方です。

いままで、まちの歯科医院・小児歯科では、定期的な検診と予防の大切さをお伝えして、予防の取り組みをサポートしてきましたが、私たちは、いま、改めて

「超早期発見・継続的予防」に取り組む医院

「超早期発見・継続的予防」に取り組む医院

「早期発見・早期治療」ではなく、「超早期発見・継続的予防」に取り組む医院であることを宣言いたします。

そして、さらに、予防に取り組む方たちの支援体制を充実させていきます。

もう一度言います。
私たちは、これからの歯科への通院の理由を「病気を予防するため」と決めていただきたいのです。

なぜなら、私たちは今まで、治療にお見えになるたびに、歯がさらに悪くなったり、歯を抜いて入れ歯を入れなければならなくなった方たちを、数えきれないぐらいみてきたからです。

そんな時、歯科治療を担当する立場だからと言うより、人として、本当に残念で、悲しい気持ちになります。

それは、予防は非常に簡単で、かけがえのない歯を守ることになるし、しかも、そんなに難しいことではないと知っているからです。

お口の健康を守るための予防のポイントは、わずか3つ

1.大きな間違いのない食生活

砂糖を含む食品、スナック菓子などでの間食は極力さけて、全身の健康にも良い「食」生活を目指して下さい。砂糖摂取の制限もむし歯予防の大事なポイントです。

2.セルフケア・テクニックの充実

「食べ終わったら出来るだけ早くブラッシング」に挑戦してください。朝昼食後2回と寝る前のフッ素ブラッシングも有効です。寝ている間に、いかに再石灰化しやすい状態にするかが、むし歯予防の重要なポイントです。

また、デンタルフロスや歯間ブラシなど、すきまをねらってそうじができる器具を必ず使用してください。

3.定期検診と同時のプロケア

むし歯と歯周病(歯肉炎・歯周炎)は、予防できる病気です。ですから、ご家族で、1次予防(発症予防)に取り組む =「ならないようにする。」と決断して行動してください。穴が開いたり、欠けたり、痛み出してからしか歯医者にかからないのは、とても損です。
定期検診のときには、予防のお話と、セルフケア・テクニックの点検、プロフェッショナルクリーニングなどを行います。

<定期的にクリーニングに通われているNさんの声> 当院アンケートより引用

「私は、これまで痛くなったり歯が壊れたときしか歯医者に来ませんでした。以前は、3か月に一度ぐらい、歯ぐきが腫れて痛かったのですが、定期的に通うようになって、それが無くなって、調子がいいです。そして、クリーニングのあとは歯がつるつるしてとても気持ちがいいです。定期的なクリーニングの効果を実感しています。」

あなたも今日から、予防歯科をはじめましょう

ぜひ、お口の健康チェックとプロケアを体験にお越し下さい。
ご予約は、今すぐお電話で

0942−42−1515 まちの歯科医院まで