歯がしみる!それって知覚過敏⁉

2026年02月23日(月)
冷たい飲み物がしみる女性

冷たい飲み物を口に含んだ瞬間、歯にキーンとした鋭い痛みやしみる感じがしたことはありませんか。

もしかすると、それは「歯の知覚過敏」かもしれません。実は知覚過敏は決して珍しい症状ではありません。4人に1人がかかっていると言われているほどとても身近な歯のトラブルです。日常生活の中で突然訪れる不快な痛みは、食事や歯磨きの時間を憂鬱なものにしてしまいます。

知覚過敏のメカニズム

知覚過敏のメカニズム

どうして知覚過敏が起こるのでしょうか?

その仕組みを理解することが対策の第一歩です。

私たちの歯は、表面を硬い「エナメル質」という層で守られています。このエナメル質は人体の中で最も硬い組織で、通常は外部からの刺激をしっかりとブロックしてくれる優れた防御壁の役割も果たしています。

その下には「象牙質」と呼ばれる層が存在します。象牙質はエナメル質と比べると柔らかく、無数の微細な管「象牙細管」が歯の神経に向かって走っています。この象牙質がエナメル質にしっかりと覆われている状態であれば、外部からの刺激が歯の中の神経に直接届くことはありません。

しかし、何らかの理由でエナメル質が薄くなったり、歯茎が下がって歯の根元部分の象牙質が露出したりすることがあります。その場合,冷たいものや熱いもの、甘いもの、酸っぱいものといった飲食物の刺激が象牙質の管を通じて直接神経に伝わってしまいまうことがあります。これが知覚過敏の「しみる感じ」や痛みの正体なのです。

知覚過敏を引き起こす主な原因

過度なブラッシング

知覚過敏になってしまう原因は一つではなく、日常生活の中に潜んでいます。まず最も多い原因として挙げられるのが、過度なブラッシングです。歯をきれいにしたいという思いから、つい力を入れすぎて歯を磨いてしまう方は少なくありません。

しかし、硬い歯ブラシで力強くゴシゴシと磨き続けると、歯を取り巻いている歯ぐきが削られるように下がってしまいます。さらに、歯と歯ぐきのさかいめのエナメル質が少しずつ削られていって、根っこの一部が露出してしまいます。歯ぐきが傷つき、徐々に下がってしまうことで、本来隠れているべき歯の根元部分が露出してしまうことがあるのです。

知覚過敏の原因にもなる歯周病

次に挙げられるのが歯周病です。歯周病は、細菌の毒素や身体の免疫反応によって、歯を支える骨や歯ぐきに炎症が起き、歯を支える組織を失ってしまう病気で、進行すると歯ぐきが下がってしまいます。その結果として歯の根元が大きく露出してしまいます。歯周病は痛みを伴わないまま静かに進行することが多いため、気づいたときには知覚過敏の症状が出ているというケースも珍しくありません。

注目のホワイトニングにもご注意を

また、注意すべきなのが、近年人気のある歯のホワイトニングも、知覚過敏の原因となることがあります。ホワイトニングで使用される薬剤は歯を白くする効果がある反面、一時的にエナメル質を脱灰させる作用があります。そのため、施術後に一時的な知覚過敏の症状が現れることがあるのです。

強いかみ合わせは怖いです

他にも、過度に強いかみ合わせも用心しなければなりません。歯に過剰な力がかかりやすいのは、無意識の噛みしめや夜間の歯ぎしりです。これを「ブラキシズム」といいますが、その原因はよくわかっていません。また、強いブラキシズムで歯を噛み割ってしまうことすらありますので、筑後市のまちの歯科医院では、対症療法として、歯を保護する「ナイトガード」というマウスピースの装着をお勧めしています。

再石灰化で歯を守る

フッ素入りの歯磨き粉を使う様子

では、知覚過敏にはどのように対策をしたら良いのでしょうか?

1つは、薬剤を患部に塗り込んで「再石灰化」を促すという方法があります。再石灰化とは、私たちの口の中で自然に起こっている歯の修復メカニズムで、溶け始めたはを元にもどす作用のことを指します。

食事をすると、口の中は酸性に傾き、その酸によって歯の表面のエナメル質からカルシウムやリン酸といったミネラル成分が溶け出してしまいます。これを脱灰と呼びまが、唾液には素晴らしい力があります。

それは、時間が経つと唾液の働きによって口の中が中性に戻り、

溶け出したミネラル成分が再び歯の表面に戻っていきます。これが再石灰化であり、この働きによって私たちの歯は日々守られています。この再石灰化をより効果的に促進することは、知覚過敏の改善にもつながっていきます。

再石灰化を促すために最も効果的なのが、フッ素が配合された歯磨き粉を使用することです。フッ素には歯の表面のエナメル質を強化し、酸に溶けにくくする働きがあります。また、脱灰した部分の再石灰化を促進する効果も認められています。歯磨き粉を選ぶ際には、成分表示を確認してフッ素が含まれているものを選ぶようにしましょう。

また、食生活の見直しも重要なポイントです。特に注意したいのが、お菓子やジュースをダラダラと時間をかけて食べたり飲んだりする習慣です。こうした習慣があると、口の中が長時間酸性の状態に保たれてしまい、脱灰が進む一方で再石灰化が追いつかなくなってしまいます。間食をする場合は時間を決めて、その後しっかりと歯磨きをするか、少なくとも水で口をゆすぐようにしましょう。

このあたりは、むし歯の予防対策にも通じるところがありますね。

専門的な治療という選択肢

歯科医院で専門的な治療を受ける様子

歯の知覚過敏は、セルフケアだけでは改善が難しい場合や、症状が強い場合があります。

そういう場合には、歯科医院での専門的な治療も選択肢の一つです。まちの歯科医院では、露出してしまった象牙質の表面にコーティング剤を塗布する処置を行うことができます。このコーティング剤は象牙質の表面を薄い膜で覆い、外部からの刺激が神経に伝わるのを物理的にブロックしてくれます。その際に、ごく一層歯を調整して、コンポジットレジンを用いて歯の露出部分を覆うことも効果的です。

処置は比較的短時間で終わり、ケースによって痛み止めの麻酔を行いますので、痛みもほとんどありませんのでご安心ください。ただし、コーティング剤は永久的なものではなく、時間の経過とともに少しずつ剥がれていくため、定期的なメンテナンスや再治療が必要になる場合もあります。また、知覚過敏の原因が歯周病や虫歯である場合には、それらの根本的な治療も並行して行う必要がありますのでご理解をよろしくお願いいたします。

知覚過敏は放置していると症状が悪化することもありますし、実は別の病気のサインである可能性もあります。気になる症状がある方は、早めに筑後市のまちの歯科医院に相談してください。

適切な診断と治療を受けることで、快適な食生活を取り戻すことができるでしょう。日々のセルフケアと専門家のサポートを組み合わせながら、大切な歯の健康を守っていきましょう。

まちの歯科医院

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