筑後市まちの歯科医院のホームページにお越しいただきまして誠にありがとうございます。
私たちの医療に対する取り組みをご理解いただき、心から深く御礼申し上げます。
患者さんからいただいた質問
最近、一部のテレビ番組で、歯科治療に関して不安を煽るような内容が放映されたことで、何人かの患者さんよりご質問をいただきました。これを受け、皆様に安心して通院して治療を受けていただけるように、まちの歯科医院 院長の内山より最新の歯科インプラント治療に関しての当院の見解と基本方針をお伝えいたします。以下、いただいたご質問と私からのご案内と回答です。参考にしてください。
【ご質問1】
「インプラントは本当に大丈夫なんでしょうか?テレビを見ていたら怖くなりました。」
【院長からの答え】
テレビ番組は、刺激的に一部を誇張したり、あえて皆様の不安を煽るような内容で放映されることもあるようです。インプラントのトラブルだけに注目すれば、どうしても事故が多くて怖いものという印象だけが残ってしまうような構成になるかもしれません。
けれども、どんなに細心の注意をはらったとしても、感染や材料の限界を超えた応用によって、一部の歯科インプラント治療がうまくいかないことがあるのも事実で、私も治療を担当する歯科医師としてたいへん残念に思っております。
安全に十分配慮して行われ、成功した歯科インプラント治療は、「第3の歯」とも言われますが、もともと自分の体に無かった人工物を埋め込む「代替治療」です。
整形外科でも、人工関節などのインプラント治療があり、年々よいものが開発され、治療成績も良くなっていると聞いています。
歯科インプラント治療(以下、インプラントとします)は、比較的新しい治療方法ですが、今も世界中で数多くの研究が行われていて、改良が重ねられ、めざましい進歩を遂げています。
歯を失った方が、しっかり自分の歯と同じような感じで噛める方法なので、栄養もバランス良く摂れ、全身の健康を保つために、おおいにメリットがある、たいへん価値のある治療方法であるのは間違いありません。
歯科治療は、そもそもほとんどが「外科治療」ですので、
私たちは、インプラントに限らず全ての治療方法に存在する、いろいろな危険性を最小限にして、メリットをしっかり受け取っていただけるように、責任を持って準備をします。
特にインプラントは、体に非常になじみがよいと言っても、もともと異物であるものを埋め込む治療なので、特に慎重かつ周到に用意をする必要があると思っています。
例えば、神経や血管の位置を確認できる立体的なレントゲン撮影(CT撮影)と詳しい診断を術前に必ず行い、安全に配慮します。
また、治療に関する技術力は、たいへん重要ですので、日本口腔インプラント学会とFIDIという研究会をはじめ、いくつかの勉強会に所属して、知識と技術の向上に努めています。それは、歯科治療でおこりうるあらゆる可能性を把握して、それに対する対処方法を研究するためでもあります。また、患者さんご自身の全身疾患との兼ね合いも考慮しています。必要があれば、血液検査などを含めた健康診断を受けていただくようお願いしています。これらは、いろいろな場合に、迅速に最善の対応ができるようにするためには、当然のことです。
また、最大限に工夫しても、インプラントを入れるには、土台となる骨が少なすぎるケースについては、絶対に無理をせず、手術をお断りしています。それは、安心・安全であることを何よりも重要視しているからです。
インプラント治療で手に入れられる恩恵は、私の中では、従来の入れ歯とは全く異なるものです。「お刺身やお寿司、お漬物など何十年ぶりかに美味しく食べることができるようになった。」とか、「しっかり噛んで食べることができるようになり、消化が良く栄養も摂れるようになったのか、健康診断の数値がよくなりました。」「久しぶりにあった娘から若返ったと言われ嬉しかった。」などの感想は、私の友人の歯科医院でも、よく耳にする、うれしい感想です。ただ、どんな方にもすぐに簡単にできる治療方法ではないので、注意が必要です。
インプラント治療を行う上で、私たちが特に重要と考えているのは次の3つです。
1)患者さんと院長を含むスタッフが良好な信頼関係を築いて、相互理解できていること。
2)お口全体として、健康の維持と回復に向けて取り組むこと(予防と治療)
(毎日のセルフケアをしっかりと行い、定期検診を必ず受けていることなど)
3)手術を行えないような、病気がないこと(重い糖尿病、肝臓病、脳血管疾患など)
【ご質問2】
「医院によってインプラントの金額は違うのですか?どうして違うのですか?」
【院長からの答え】
歯科の自費治療の金額というのは、基本的には、材料費と技術料で構成されています。
特にインプラントは、実は、材料も、歯科医師の技量も、ピンからキリまで、様々なのです。
材料には、とびきり安い外国産のものも存在します。
ですから、材料の質と技術のレベルを落とせば、金額を安く設定することは可能と言えば可能ですが、安心・安全を最優先に考えているので、それは全く私の考え方ではありませんし、皆様にとっても本望ではないだろうと思います。
当院では、世界的に最高品質のインプラントメーカーの中から、現時点で日本人に最適と私が判断した1社のみを採用しています。また、手術方法も、患者さんのお口の中の状態に合わせ、できるだけ外科的な侵襲を少なくして、腫れや痛みを最小限にするように取り組んでいます。
ですから、「よその歯科医院でインプラントがもっと安かったからそれと同じ金額にして」と言われても、残念ながらそれはできません。もともと安売りできるようなものではないのです。
また、私たちは、上質な材料と十分な技量で、安心・安全を最優先した治療を受けていただきたいという考えで、インプラントだけでなく全ての治療に取り組んでいます。
【ご質問3】
「インプラントするために抜かなくていい歯を抜かれるんじゃないの?」
【院長からの答え】
私が「抜かなくていい歯を抜く」ということは絶対にありません。
なぜなら、なによりも歯を残すことが、歯科医師として私の最大のテーマだからです。筑後市のまちの歯科医院では、あり得ません。
ただ、「歯を抜く」ということも治療としてはありえると考えていただきたいと思います。
たとえば、重度に進行した、ひどい歯周病であれば、抜かないで放置すると骨までまるごとダメになってしまい、次の治療がたいへんしにくくなる場合があります。
また、骨から全身に菌がまわる場合もあります。体が異物と判断するような非常に状態が悪い歯や残すことで全体に悪影響がある歯は、あくまで治療としてですが、抜かなければならない場合もあるのです。どうぞご理解下さい。
以上3点、患者さんからとても大事なご質問をいただきました。同様のご質問をお持ちの方もいらっしゃるかと思い、書面にて回答をさせていただきました。
通院される中で、ご質問や、疑問を感じることがございましたら、どのようなことでもかまいませんので、まちの歯科医院のスタッフにお声かけくださいませ。
これからも、お口の健康を通して、皆様の全身の健康作りとサクセスフルエイジング(健康長寿)のお手伝いができましたら幸いです。