鹿児島でのインプラント研修
鹿児島市にある「ふなさき歯科医院」で、上顎の「抜歯即時ソケットリフトインプラント埋入手術」という非常に難易度の高い手術のライブオペを以前受講しました。
舩崎先生は、HAインプラントを用いた、「外科侵襲の少ないインプラント治療」を実践していらっしゃる日本でも屈指の臨床家です。筑後市まちの歯科医院院長 内山の大学の先輩でもあります。
腫れない、痛くない、抜歯と同時にインプラントできるというのは、HAインプラントの得意とするところでしょう。
患者さんのストレスが極めて少なく、これからのインプラント治療の主流になるかもしれませんね。
鹿児島市の「ふなさき歯科医院」で行われた先進的なインプラント手術の研修会の中心となったのは、歯科治療の中でも特に高度な技術を要する手術のライブ手術見学と講習でした。
この手術の特徴と意義と臨床的な効果について説明すると以下の3点が上げられます。
- 複合的な処置になる:この手術は、抜歯、ソケットリフト(上顎洞底挙上術)、そしてインプラント埋入を一度に行う、一般的にはとても複雑な処置です。
- 高度な技術を必要とする:上顎は骨密度が低く、上顎洞との proximity(近接性)があるため、手術の難易度が非常に高くなります。
- 即時性があって患者さんのメリットが大きい:従来の方法では複数回の手術と長い治癒期間が必要でしたが、この方法では一度の手術で完了します。
舩崎先生は、まちの歯科医院院長の内山にとっては大学の先輩であり、大いに影響を受けた臨床歯科医師ですが、その専門性については以下の通りのことが言えると思います。
- HAインプラントの専門家:ハイドロキシアパタイト(HA)コーティングされたインプラントを使用することで、骨との結合が促進され、治癒が早まります。
- 低侵襲治療のパイオニア:「外科侵襲の少ないインプラント治療」を実践する日本有数の臨床家として知られています。
- 教育者としての側面:筑後市まちの歯科医院院長 内山の大学の先輩でもあり、後進の育成にも貢献しています。
以下、HAインプラントの利点をご説明します。
- 手術後の腫れが少ないです。
HAコーティングにより、体の反応が穏やかになり、非常に速やかに周囲の骨にインテグレーション(骨癒着)します。
- 手術後の痛みが少ないです。:
低侵襲手術と相まって、術後の痛みを大幅に軽減するインプラントの表面性状(表面の構造)です。
- 歯を抜いて即時に埋入可能です。
抜歯直後にインプラントを埋入できることが多いため、治療期間が短縮されます。
では、この方法にどのようなメリットがあるのでしょうか。筑後市のまちの歯科医院院長の内山は以下のような将来性を感じていますが、一方で「抜歯即時埋入インプラント治療」は、日本だけでなく世界のトレンドとなっています。
この手法の将来性について列挙します。
- 患者さんの負担を軽減します。
痛みと不快感が少ないため、身体的・精神的ストレスが極めて少なくなり、患者さんにとって大きなメリットがあると思います。
- 治療効率が向上し、抜歯後に早く歯が入り、機能が回復できます。
一度の手術で複数の処置が完結するため、治療期間と機能回復の効率化につながります。
- 今やインプラント治療の主流になっています。:
この技術が広まることで、インプラント治療がより身近になると思います。
まちの歯科医院の院長内山が受講した、ふなさき歯科医院で行われたこの研修会は、日本の歯科医療の最先端を示すものと言えるでしょう。
HAインプラントと高度な手術技術の組み合わせにより、患者さんにとってより快適で効果的なインプラント治療が可能になっています。この技術が今後さらに普及することで、歯科治療の質が全体的に向上し、多くの患者さんがその恩恵を受けることができるようになると期待されますし、まちの歯科がそれに少しでも貢献できれば幸いです。
以下にまとめの解説を掲載しますので、ご参考になさってください。
- 手術の詳細な解説をします。
なお、 「上顎の抜歯即時ソケットリフトインプラント埋入手術」は非常に複雑な処置です。
- 注意深く抜歯を行います。
まず、問題のある歯を慎重に抜去します。この際、術者は、歯の周囲の組織へのダメージを最小限に抑えることに注意します。
- ソケットリフト
抜歯後の歯槽窩(歯が抜けた跡の窪み)を利用して、上顎洞底を挙上します。上顎洞は頬の内側にある空洞で、これを持ち上げることでインプラントを埋入するスペースを確保します。今では、各種の器具やマテリアルにより、数年前より、さらに非常に安全な処置が行えるようになりました。
- インプラント埋入を行います。
最後に、人工の歯根であるインプラントを埋入します。この際、HAコーティングされたインプラントを使用することで、骨との結合(オッセオインテグレーション)を促進します。
HAインプラントとは?
HAインプラントは、チタン製のインプラント体表面にハイドロキシアパタイトをコーティングしたもので、以下のような特徴があります。
1.生体親和性が高い。
HAは人体の骨や歯の主成分であるため、生体との親和性が極めて高いです。
2.強固に骨に結合する。
HAコーティングにより、インプラント表面の粗さが増し、骨細胞が付着しやすくなります。これにより、より強固な骨結合が期待できます。
3.治癒が促進される。
HAの存在により、骨形成を促進する因子の活性化が促されます。これにより、治癒期間が短縮されます。
4 骨量の保存:抜歯後すぐにインプラントを埋入することで、抜歯後に起こる骨吸収を最小限に抑えることができます。
- c) 審美性の維持:即時埋入により、歯肉の形態変化を最小限に抑えられるため、より自然な見た目を維持できます。
- 将来の展望: a) AI技術との融合:将来的には、AIを用いた手術計画の立案や、ロボティクスを活用した精密手術の実現が期待されます。
- b) バイオマテリアルの進化:HAインプラントの更なる改良や、新しい生体材料の開発により、より生体親和性の高いインプラントが登場する可能性があります。
まちの歯科医院の院長内山が参加した、ふなさき歯科医院での研修会は、日本の歯科医療の最先端を示すだけでなく、世界的に見ても非常に高度な技術を扱っていると思います。この技術が普及することで、インプラント治療がより身近なものとなり、多くの患者さんのQOL(生活の質)向上につながり、来院される皆様の健康寿命の延長に貢献できれば、これほど嬉しいことはありません。