インプラントを長持ちさせるために(その2)

機能に優れたインプラントを長持ちさせるために

色々な理由で歯を失ってしまった場合の治療方法には、「ブリッジ」「部分入れ歯」「インプラント」の3種類が考えられます。

その中でもインプラントは他の治療法に比べて、丈夫で長持ちする可能性が高い治療法です。

しかし、そんなインプラントも「なぜ、その歯を失ってしまったのか」という、そもそもの原因を忘れずに、適切なメンテナンスを行うことが、治療結果を長持ちさせる上で、とても大切です。

つまり、日々大切に手入れをして、歯みがきも含めて、健康な生活習慣を身につけないことには、そのメリットを最大限に長期間発揮することができないということが言えます。では、いったい、どんなことに気をつけて使用すれば良いのでしょうか?

インプラントを長持ちさせるためには、いくつかの重要な要因があります。

以下にはインプラントを長く使用するための秘訣をあげてみましたので、ぜひ参考にしてみてください。

★2つのメンテナンスをしっかり

ご自宅で行うセルフケア(歯みがきはもちろん、歯間ブラシやデンタルフロスも使って、丁寧に、時間をかけて行います。)と、歯科医院で行う定期的なチェックやクリーニングを徹底しましょう!どちらが欠けてもインプラントの「寿命が長い」という良いところを長期間は発揮できないことになってしまいます。

定期的な歯科検診とメンテナンスとは:インプラントを含む歯科治療の成功には、定期的な歯科検診が欠かせません。歯科医師がインプラントを適切に評価し、必要なケアやクリーニングを行うことで、問題を早期に発見し対処できます。

良好な口腔衛生習慣の維持:適切な口腔衛生は、インプラントの周りの組織を健康に保つために重要です。歯磨き、歯間ブラシ、デンタルフロスなどを使用して、歯垢や食物の残りを取り除き、歯茎の健康を維持します。

★インプラント周囲炎に気をつける

筑後 歯医者 インプラント

インプラント周辺の組織が歯周病菌に感染してしまうと、歯周病同様に歯周ポケットができ、歯ぐきの腫れや出血が起きたり、あ

ごの骨が溶けてインプラントが脱落してしまうこともあります。これをインプラント周囲炎といいます。

インプラント周囲炎を予防するには、お口の中を清潔に保つことはもちろんですが、禁煙も必要です。喫煙は、今や歯周病の最大のリスク因子と考えられています。タバコに含まれる有害物質が、歯ぐきの血行を悪くしインプラント周囲炎のリスクを高めてしまうのですね.また、喫煙は、他にも歯やお口の健康に悪影響を及ぼす可能性が高いとわかってきています。喫煙は歯周病の進行を促進し、インプラントの周りの組織にも悪影響を与える可能性がありますので、できるだけ禁煙を行ってほしいです。

★バランスの取れた食事

インプラントをしっかり支えるためには、あごの骨が丈夫であることが大切です。毎日のお食事でカルシウムやミネラル、ビタミンタンパク質をバランス良く摂りましょう。栄養豊富でバランスの取れた食事は、全身の健康をサポートし、口腔内の状態も向上させます。骨を丈夫に保つ食事には、特にカルシウムやビタミンDなどの栄養素がとても重要です。

 

スポーツや活動時,睡眠時の適切な保護

歯を守るために、コンタクトスポーツなど、お口をケガする恐れのある活動時にはマウスガードなどの適切な保護具を使用することが大切です。怪我を予防し、インプラントに負担をかけないようにします。

また、歯ぎしりや食いしばりなど歯とインプラントに過剰な力がかかることが想定される場合は、睡眠時にナイトガードというマウスピースを装着してもらうこともあります。

 

これらのことを考慮して、インプラントを長持ちさせるためには、患者自身の積極的なケアと歯科医との協力が重要です。また、個々の状況に応じて歯科医の指示に従うことも大切です。

―――いかがでしたか?正しく使用すれば長年使用できるインプラント。そのメリットを最大限に活かすためには、術後のメンテナンスや生活習慣がとても重要です。

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