知ったら怖い子供の歯周病

子供も歯周病になることがある

皆さんは「歯周病」と言うと、どの年代の病気だと思われますか?ご想像のとお、ほとんどの方が中高年以降の方がかかってしまう病気で子供は関係ないと思われているかもしれません。ところが残念なことに、最近では子どもの歯周病罹患率(主に歯肉炎です)が増えてきていると言われています。その原因のひとつが「咀嚼」つまり咬むことに関係しているのです。

「え?なぜ噛むことが?」と思われるかもしれませんが、最近の子どもたちは、柔らかいものを好んで食べる傾向があるので自然と咀嚼回数が減ってきていることが明らかになっています。

実は、咀嚼回数が減ると実はこんなことが起こるのです。

  • 歯肉の発達が遅れて歯肉の細胞が弱くなり、歯周病菌に対する抵抗力がとても弱くなってしまう。
  • 咬まないために顎の骨の発達が促されず、その小さな顎に歯をおさめることになるので、歯並びが悪くなり、歯周病の原因である歯垢も溜まりやすく、歯周病に罹患するリスクが上がってしまう。
  • お口の中の細菌を洗い流してくれる唾液の分泌が減ってしまい、歯周病菌が歯の周りに留まりやすくなってしまう。

つまり、咬む回数が減ってしまうことで、結果として歯周病の罹患率を上げてしまっているというわけです。ある統計によると戦前はおよそ1400回あった咀嚼回数が、現代の食事では620回と、約1/3にまで激減しているという結果が出ています。

たくさん噛むことが歯周病予防になるだけでなく、むし歯予防にもなるので、歯ごたえのある食品をよく噛んで食べたいと思います。ただ、過剰な噛みしめや食いしばりもお口の健康にとっては害になりますから、「ほどほどに」よく咬むことを心がけてください。また、食事中に食卓の上にお茶やジュースなどを置かないようにすることも大切です。特に体の発育と発達が大きく進む子供の時期は、食べ物を流し込むような食べ方によってお口の機能を健全に育むことを妨げ、不健康にしてしまうことがわかっていますから、注意が必要です。

歯に良い食品は「まごわやさしい」

では、実際にはどんな物を食べたらよいのでしょう?しっかり噛んで食べられる食品は、「まごわやさしい(ま:まめ ご:ごま わ:わかめ や:やさい さ:さかな し:しいたけ(キノコ類) い:いも)」といわれる食材で覚えてください。

昔ながらの日本食,特に家庭料理に使われるような食材です。

これらの食材は食物繊維も多く咬む回数も無意識のうちに増えるので、あごの筋肉や歯の発達がうながされ、唾液の分泌もよくなって歯周病の予防に役立つと考えられています。歯周病予防以外にも、

①咬むことで唾液の分泌が促されるため、お口の洗浄効果が高まり虫歯になりにくくなる

②細かく噛み砕くことで栄養分の消化吸収を助ける

③脳の働きを活発にする(高齢者では認知症の予防や改善にも効果があると証明されていますね!

④満腹中枢が刺激されて、食べ過ぎにならない

など、良く噛んで食べることには多くのメリットがあります。ぜひ今日の献立にも加えて、皆さんの発想でアレンジを楽しんでみてくださいね♪

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